1682年 オーストリア/ザルツブルク ターラー銀貨
NGC AU58(大司教区1100周年記念)
こちらは 1682年、ザルツブルク大司教区創設1100周年を記念して発行されたターラー銀貨 です。発行者は当時の大司教 マクス・ガンドルフ・フォン・キューンブルク(1668–1687)。神聖ローマ帝国期を代表する格式高い記念銀貨で、市場に出る数も限られています。
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【デザインと図像】
■ 表面(五人の聖人像)
聖マルティヌス、聖ヴィンセンティウス、聖ヘルメス、聖クリサントゥス、聖ダリアの五人が整然と並ぶ構図。衣服の細部や面部の表現が非常に繊細で、ザルツブルク宗教芸術の特徴がよく表れています。
■ 裏面(大司教2人+プロビデンスの目)
紋章を挟んで大司教2名が立ち、その上には象徴的な**「神の摂理の目(プロビデンスの目)」**が描かれています。浮き上がるような深打ちで、17世紀らしい荘厳な宗教的イメージを持つ一枚です。
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【歴史的背景】
ザルツブルク(Salzburg)の “Salz” はドイツ語で 「塩」 を意味し、当地の岩塩は中世より大司教区の経済基盤となっていました。本貨はその長い歴史と権威を象徴する記念ターラーであり、宗教・政治・文化が融合した非常に代表的な作品です。
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【状態について】NGC AU58
本品は NGC AU58 と高評価を受けており、細部の残り方は同年代としては抜群です。
•深打ちのため、わずかな反りが見られますが、当時の製造特性によるもので問題ありません。
•聖人像の顔立ち、衣襞、紋章など細部までシャープ。
•光沢と自然なトーンが共存し、見栄えは一部の低ランク MS と比較しても遜色ありません。
•文字輪の欠損もなく、全体的に引き締まった印象の良品です。
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【まとめ】
17世紀ザルツブルクの記念ターラーは、宗教図像の美しさと歴史性から国際市場でも需要が高いジャンルです。本品は AU58 という上位グレードで、総合的なバランスも非常に良い一枚 です。
気になる点や追加写真のご希望がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
種類···外国貨幣/硬貨
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